ひとりじめ-4- (妄想最終処分場(仮称)・霜月さうらさん)
誕生日を祝ってくれた気持ちがうれしくて。
4日後の女の子の告白に利用されるイベントデーも君の時間を独占できることがうれしくて。
君が愛を否定し避けていることも知っている。いつも君がこの日に用意するのはお世話になっている人たちへの感謝のチョコレート。
なぜだか俺にはチョコではなく別のもの。特別扱い…そう自惚れたい。
でも世間一般にはこの日はチョコレートに想いをこめて。
君からチョコレートをもらってみたい。子供っぽい我儘だとは思うけれど、今年はそのチャンスに恵まれた。
愛する兄の要求ならば、この妹は断るわけがない。