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その扉の向こうへ… 6 (スウィート・ムーン・山崎由布子さん)

 このホテルでは披露宴をするが、直ぐにはハネムーンに行けない二人が一泊する予定になっていた。
 次の日もどうしても抜けられない日にちの仕事が夕方にはある。忙しすぎる二人にはほんの一時の休息だ。
 ハニームーン代わりにデラックスなスウィートルームで、僅かな蜜時を過ごせるようにと配慮はされていた。そしてどこかロマンチックな装いの部屋に、キョーコでなくても心が躍る部屋だと訊いた。
 呼び出しがない限りは二人だけの時間になるようにと言うことだ。
 だが今日はその時の為に楽しみは取っておくことにして、別の部屋のスウィートルームへの宿泊だった。

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その扉の向こうへ… 5 (スウィート・ムーン・山崎由布子さん)

 そしてホテル側との打ち合わせは至極簡単なものになった。それよりも社長側の披露宴の計画が何処まで練り込まれているかと言うところが肝心だ。
 社長の『愛』の為の披露宴は、どこまでも限りなく…際限の無いほどに広がっては、ホテル側にも毎日のように連絡が入るとその時聞いた。

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非日常の邂逅 (Feast of eternity・珠々さん / 桃色無印・きゅ。さん)

「ねぇ最上さん。……どうする?」

ニッコリと、それはそれは艶やかに先輩俳優様は仰いました。

「…………っ」

フカフカのベッドの上で、あろうことか私に覆い被さっている敦賀さん。
あまりにも至近距離過ぎて、整った鼻梁や長い睫毛、色っぽい唇に、嫌でも目が奪われる。
そして何より、光彩煌めく宝石のような瞳。
見つめられるだけで、息が苦しくなって、どうしてか頭の奥がアツクてイタイ。

ギシリと、やけに煩く軋むのはベッドのスプリングか、自由を奪われた私の腕か。
それとも、箱の中の忌まわしい何か?

「さぁ、俺から逃げてごらん?」

脳髄に響く低音を耳元で囁かれ、抗えない痺れが躯を駆け巡る。

日常から切り離された空間が現実味を失わせ、あり得ない状況を作り出していた。

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その扉の向こうへ… 4 (スウィート・ムーン・山崎由布子さん)

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DAYBREAK 4 side蓮 (徒然妄想記・ちなぞさん / 降っても晴れてもスキ日和・ひかりさん)

『…ずっとだ、ずっと…少しでも離れたら、許さない』


絶え間なく溢れ出る君への想いが、“カイン”の口から束縛の言葉になって零れ落ちていく。
やわらかな君の胸に顔を埋め、包まれるような心地よさに身を揺蕩えながら、俺はひどい混乱に陥っていた。

(君は…自分が今何をしているか分かっているのか?)

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